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田染幸雄の世界
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フランス・バルビゾン

barbizon

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私達がバルビゾン( barbizon )に出かけたのは、1980年10月中旬のことでした。
そして、バルビゾン に入る前、
ユリー( Ury )という小さな村にも寄っています。
ここも、フォンテーヌブロー( Fontainebleau )の森のはずれにある静かな村でした。

散歩の途中でひろったりんごを、夜ホテルで、デッサンしています。

残念ながら保存が悪く、しみが出てしまっておりました
残念ながら保存が悪く、しみが出てしまっておりました

田染幸雄のメモ
  1980・10・18 11時過ぎバルビゾン到着。
  昼食後、付近を散策。ルソーのアトリエ、ミレーのアトリエを訪れる。
  夕刻近く、天候も回復し日が射してきたのでスケッチに出かける。
  寒い、しかし、夕刻の日射しに映える木々、家々の情景は
  一段と素晴らしかった。
  夜、淡彩で洋ナシをスケッチした。

  20日 バルビゾンの町並みをはずれること20分、広々とした畑が続く。
  人通りのない土の道をのんびりと歩く。
  遥か遠くに、村落らしき箇所も見えた。
  方角を変え、フォンテーヌブローの森を散策。
  かなり大きな岩が点在している。ルソーも描いたであろう樹木を眺める。
  昨日に続き、夕刻よりスケッチ。

バルビゾン滞在中は、このように、連日デッサンに出かけておりましたのに
現在残っているのはわずかでした。 

田染幸雄のメモ
  26日 午前中は小雨で外出不能、
  階下のロビーの窓越しに裏の家をスケッチした。
  午後、傘持参で隣村のシャイイ(Chailly)までのんびりと
  道草しながら歩く。
  シャイイまでの所要時間は40分ほど。
  古い町で、再度、絵を描きに訪れたいと思った。

田染幸雄のメモ
  26日 シャイイへの道中、道端にたくさん落ちていた
  洋ナシのような形と色のリンゴをホテルに持ち帰り
  スケッチ、淡彩をする。

田染幸雄のメモ
  白い門の家をほぼ描き上げた後、3時過ぎ頃より
  ホテルの庭から、ミレーのアトリエ方面を淡彩スケッチした。

田染幸雄のメモ
  30日朝、濃霧。
  窓から見える風景は、遠景が段々とぼやけ、素晴らしい情景だ。
  すぐに外出、畑が広がる土の道を歩く。
  やがて霧は晴れ陽が射して、従来の情景に戻ってしまった。
  結局スケッチ1枚に終わった。

シャイイの町風景です。(10月31日)
シャイイの町風景です。(10月31日)

タバコや兼レストランでよく一休みしたものです。
タバ〈 tabac 〉と呼ばれていました。

11月4日、とても寒い日でした。
ここで遅い昼食を済ませ、コーヒーを飲みながら
田染はスケッチをはじめました。
大きな薔薇の木・・
道をはさんだ向かいの家の垣根にありました。

次の2点は、原画ではなく写真で残っていたものです。

左手にあるのがミレーのアトリエ、その向こうにホテルのレストランが見えます。
アトリエとレストランの間にはホテルに入る門があって
広い庭に続いており、庭の中央には大きな胡桃の樹がありました。

中央通りのはずれ、フォンテーヌブローの森とは反対側にこの家はあります。
この家は、ミレーも描いていたそうです。

油彩画制作中の田染幸雄

田染幸雄のメモ
  21日 朝食後、ミレーのアトリエ近くの町並みに、イーゼルを立てて描き始める。
  人通りもまばらな為か、環境にも直ちに慣れたようだ。
  描いているとき、新婚旅行中だという日本人に会い、少々会話を交わす。
  2時近くまで描き続け、明日に託す。
  昼食後は、スケッチブックを持って付近を散策、2点描く。

田染幸雄のメモ
  22日 昨日の場所に行くも道路工事のため、後日に託し付近を歩く。
  町外れの閑静な場所が気に入り、描き始める。
  一時小雨!明日の制作が待ち遠しく感じられる気分だ。

  23日 昨日の場所に立ち描き始める。数人の子供達が寄ってくる。
  自転車で通りかかった女性、
  また、車を止めて降りてきた女性も、絵が欲しいと話しかけてきた。
  夕刻、同じ場所でデッサンを1枚描いた。

24、25日は降ったりやんだりの雨もよいの天候・・両日とも夕刻には雨が上がり
素晴らしい夕焼け空が望めました。

田染幸雄のメモ
  27日 久しぶりの天気、描きかけの絵を持参して2時過ぎまで描き続ける。
  先日の自転車の女性と再会する。
  彼女は、他の女性も呼び寄せて、二人でしきりに感心している様子。

  28日 朝の陽がまぶしいほどの快晴。前日の場所に出かける。
  午前中、また午後も描き続け、夕刻、ほぼまとまったようだ。
  この間、前日の女性からりんご、胡桃を一袋ずついただき、
  さらに、彼女の家の中庭などを案内していただく。
  すれ違う町の人たちとも、言葉をかわせるほどに親しさが増し
  今日も一日、実に恵まれた楽しさの中で絵を描くことが出来た。

  29日 昼過ぎまで、白い門の家を、しめの段階まで描き続ける。
  3時過ぎから、ホテルの庭からミレーのアトリエ方向をモチーフに
  淡彩スケッチをした。

田染幸雄のメモ
  11月1日 ホテルの庭からミレーのアトリエ方面を描き始める。
  日ごろはあまり人通りのないバルビゾンも
  今日ばかりは、祝日でもあるのか、日本人を含む観光客が多く意外の感。
  キャンバスを据えた日だまりは暖かく、制作は進行した。
  見物人?も多く、話しかけてくる人たちも。
  片付けたイーゼル、キャンバス、絵の具箱などを抱え
  ホテル入口まで行くと
  一足早く、子供たちがドアを開けて待っていてくれた。

  2日 昨日に引き続き同じ場所にイーゼルを立てて描き始める。
  風が冷たく、枯れ葉が乱舞、絵の具箱の上にも、手に持つパレットの上にも
  落ちてくる。
  2時近くまで描き続け、7割がたの進行か。
  今日も人が多く、道路脇はもとより、このホテルの中庭にも
  多くの自動車が止まっている。カフェも盛況。
  夜、タブローに少々の加筆をする。風が強いようだ、冷える。

田染幸雄のメモ
  11月3日 奥の赤い屋根の家を訪問する。
  その家のご婦人から、
  中からの風景も見て欲しいと誘われていたので。
  庭からの眺め・・やや逆光ではあったが、気に入った風景だ。
  庭の一角にイーゼルを立て描き始める。
  冷えるも風がなく、辛うじて持続できた。
  昼食後も描き続けるが、寒さが身にしみる。
  傍らの池には氷が張り、婦人が割って娘に見せて下さっていた。  
  夕方、暖炉のある部屋に通され、栗を焼いてすすめられる。
  そして、明日はパリまで出かけるが、庭に入れるようにしておくとも。
  ご好意に甘えることにした。

  4日 昨日に引き続き、庭からの風景を描き始める。
  寒い、今日が最も冷え込むようだ。
  2匹の猫がじゃれてくる。
  娘にとっては絶好の遊び相手のようだった。

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