1978年5月、釜石線の遠野の駅で私は
山形・青森などを廻って来る田染と合流しています。
その頃の遠野は
観光客の姿もまばらで、曲屋を利用した民宿に泊っていますが
宿泊客は私たちだけだったようです。
囲炉裏端で夕食が始まったとき彼が、
「 岩崎民宿の人が、今作ったばかりだと言って、君にこれを下さった 」
と言いながら、バッグから何やら取り出しました。
小魚の佃煮・・少々辛口ながら美味でした。
遠野で落ち合うことを話題にしていたらしいのです。
そのとき地震が・・震度3位だったようですが
その地震のことは何故かよく憶えていて
地震と一緒に、その時の囲炉裏端の状況までが鮮明に思い出されます。
遠野で描いたデッサンを紹介いたします。



駅前の喫茶店の2階から見た遠野駅(1978年)

