水上町・藤原(2)
当時の藤原郷の簡単な地図を書いてみました。

スキー場は、この辺りではまだ、大沢に藤原スキー場があっただけだったと思います。
当時私たちは主に、バスを利用して九つの集落を移動しておりましたが
バスの本数が少なくて、歩いたほうが早い、そんな状態でした。
でも慣れるにつれて、近道があることを教えていただいて大助かりいたしました。
例えば、応永寺の裏山を越えると明川に出られること、
明川からも山越えで大沢に抜ける道があること、
須田貝にもバス道を横断して山道を下れば到達できる、などです。
これらの道は、集落の人たちがお互い助け合って
季節ごとに草刈をするなど整備をしているとのことでした。
地図の上の点線がその道です。
但し、熊に遭遇する場合もあるかもしれない、との注釈付、
ですから私たちは、できるだけ大きな声で話しながら歩いたものです。
明川の奥に(水)と注釈を入れた場所がありますが、
それが井戸だったのか湧き水だったのか憶えていないのですが、
冷たい水で手を洗い、顔を洗いほっとしたことだけは鮮明におぼえております。
藤原郷は天然の水に恵まれた、ほんとうに別天地のようなところでした。

(※民家と花の絵、秋、冬、春の藤原郷の絵はホームページ上で、ご覧いただけます。)