彼は、蓼科・白樺湖・女神湖方面によく出かけ多くの絵を描いていますが
その際、中央線の茅野駅からバスに乗ることが多かったようです。
そして何時しか、茅野駅周辺の風景も描くようになりました。
八ヶ岳牧場まで行ってきた・・美濃戸口まで入った。
御作田(みさくだ)はいい所だ・・八ヶ岳連峰がくっきり見えた。
今回は、御作田・払沢(ふっさわ)辺りをずいぶん歩いてきた
山田上という所から茅野駅までバスに乗った
など、旅から帰るといろいろ話しておりました。
彼のメモにはこの他にも
柳川(やながわ)、中沢(なかっさわ)、下槻木(しもつきのき)
上槻木(かみつきのき)、柏木、室内(むろない)、菖蒲下
などという地名が残っておりますが
彼は、その辺りを中心に描いてきたのだと思います。
彼のお供で私も、御作田あたりを歩いたことがあるのですが
土手を登りバス道に出たとき、そこで目に入った光景
八ヶ岳連峰、甲斐駒を中心に据えた南アルプス連峰の連なり
そして道の先、麓にひろがる茅野の町並み・・
その雄大さに感動したことを思い出します。