1991年5月、初めて愛媛県を訪れたようです。
郷里である山口県徳山に行った帰り、
広島市の熊野で筆を求め、呉駅より水中翼船に乗って松山着。
しかし翌日はあいにくの雨模様、
内子、道後温泉など、傘を差しながら歩きまわったと帰宅後話していました。

田染の手記
松山発16:49(特急)に乗車→伊予西条着17:45
宿はかなりあるようだが満室の所多し。
結局、一室だけ空いているというホテルを見つけた・・
石鎚山のことを色々尋ねる。感じ良し。

7:30頃宿を出て7:41発・西之川ロープウェー行のバスに乗る。
雲が覆っている空模様だが、
山の方は、所々雲が切れて朝の陽で細長く明るく青空も見える。
車窓から・・路肩は断崖も続き肝を冷やす有様、
然し美しい風景にも巡り会えた。
約50分で、西之川ロープウェー駅着。
所要時間10分足らずで、頂上駅着、
ここからまた山路を歩き始める。
急勾配だ。薄陽が洩れて暑い。
偶然出会った若い娘さんと道連れに。
一軒の旅館に、手伝いに来ているとのことで、
そこに泊ることにする。
昼食も作ってもらえることになりほっと一息、
水道の水も氷水のようで、砂漠にオアシスの感。
午後はガスってきて晴れ間見えず・・
が、石鎚山登山道の方へ散策に出かける。
陽射しなし。殆ど林道・樹林など。


暫く歩くと頂上まで3㌔の標識在り、そして石の鳥居。
また歩くと、あと2.5kmの・・
頗る急勾配の上り坂が続く。

入浴後浴衣に着替え硝子越しに外を見る・・夕映えの気配、
急いで着替え外へ・・展望台の方へ走る。
赤い太陽は目に見えて沈んでいく。
これだけでも今回ここに泊った甲斐はあった。(19時過ぎ)
・・今日もいろいろハプニングのあった楽しい一日だった。
翌朝 6:30頃展望台まで行く。予想より暖かい。
朝の陽は、射したり薄陽になったり、
曇ったりと、小幅に変化する。
デッサンをする・・山や木々の色調なども記入しながら。
伊予西条駅で・・
暑い・・タクシーに乗り、渓流のある辺りまでいくことにする。
津越(つごい・つぼい)の滝近くでタクシーを降り、
決して好条件とはいえない坂道(山道)・・
石などで凸凹、清水?の流れている道を歩く。
急勾配の上り坂などを辿り、滝、
しばらく上ると又滝だ、札には雄滝(おだき)、
まだまだこの先に、本命の滝はあるらしい・・。

取材の旅も終わった。
この6日間、風景との出会い、
様々な人々との語らい、楽しい順調な旅だった。