私たちが千葉に引っ越してきたのは1984年3月でした。
辺りにはまだ林や畑がかなり残っておりました。
ピーナツ畑も沢山あって、収穫の季節には、畑の各所に
ちょうど穫り入れた稲束を乾燥させるために作られた稲ぼっちのように
ピーナツぼっちが見られました。
そうした風景を眺めながら
終戦直後慣れない畑仕事をしていた祖母が、
土に埋もれたピーナツの花を一生懸命引きずり出し
近所の人に笑われたことを思い出しておりました。
そして私もまた、その時はじめて
ピーナツは地面の中で大きくなることを知ったのです。
田染が昔描いた、”稲ぼっちのある風景”がありましたので、紹介いたします。
同じ地方でも、稲の”杭がけ”が行われていた所もあったようです。