「 ふるさと百景展(山形県米沢市大沼百貨店)」への
出品を依頼された時(1995年)
以前、朝日新聞紙上に掲載されていた飯豊山麓の写真を見ながら
いちど行ってみよう・・と考えたことを
思い出したそうです。
そしてこの機会にと
米坂線の小国駅からバスで入った所にある
小玉川沿いの飯豊温泉に宿をとり、飯豊連峰を描いています。
4月始めのことで、辺りは冬木立のたたずまい
雪深い風景が広がっていたそうです。


「 雨後(小国町)」は
6月末に出かけた折の、ほとんど同じ場所から見た風景です。
・・うっすらと、地神山が見えていた・・ との注がありました。

この後も、晩春から初夏にかけて、何年かにわたり通っています。


「 朝日連峰 」は
山形・大沼百貨店で開催された「出羽路百景展」に
出品された絵です。
この時は、寒河江(さがえ)に宿をとり
左沢(あてらさわ)、柳川などを歩いています。
バスで柳川温泉まで行った時
近くの山にさえぎられ風景が望めず途方にくれていた田染を
たまたま温泉に入りに来られた土地の方が
車に乗せて連れていってくださったそうです。
この時の喜びは言葉にはならないと、後日話しておりました。
・・トンネルを抜けたとき
眼前に広がる朝日連峰の広大な姿に思わず瞠目
残雪と新緑のコントラストの素晴らしさ
感激の渦中・・とメモにあります。
山麓に見えるのは、見附集落です。

この時の旅でも、米沢から小国に入り、飯豊連峰、朝日連峰を
描いています。


