<山梨・桃の里>
中央線の車窓から、
甲府盆地一帯に桃の花が咲いている風景を見たことはありましたが、
当時は、蓼科や松本方面に目が向いておりましたので
そのまま通り過ぎてしまうのが常でした。
それがいつの頃からか桃の花を求めて、
山梨県の御坂町や一宮町、花鳥山の一本杉の辺りなど
甲府盆地を取り囲むような形で斜面に点在している桃の畑を
歩きまわるようになりました。
見晴るかす桃やスモモの花ざかり、そしてその向こうに連なり広がる
南アルプスの山々。
また新府でも、八ケ岳・鳳凰三山・富士山などの山々と
桃の花、菜の花やつくし・タンポポ、まさに桃源郷そのものの風情でした。
<福島・桃の里>
福島県も桃の特産地であることを知ると、新たなる桃源郷を求めて出かけました。
そして福島駅前からバスに乗り、桑折(こおり)の桃畑の中を歩きました。
その日吾妻小富士には雪兎(雪形)が、
振り向くと霊山が、薄っすら霞んで見えました。
<枝垂れ桜>
桃の花を求めて福島を歩いていたとき、たまたま見事な枝垂れ桜と出会いました。
庭坂の釈迦堂の枝垂れ桜です。
最後に見たときその桜の幹には、べったりと薬が塗られていました。
桜の樹の再生を願ってやみません。
<桜の花>
福島駅近くにある花見山公園の風景です。