海を描きながら、時に漏らした彼の言葉から。
晴れた日の海・・返る波の透明感、潮泡、水底に眠る石、
波の合間に見え隠れする岩礁の数々・・
完璧にとまでは言えないが、
そのような海なら、描きこなす自信はある・・
しかし、曇り空の下の海・・鈍い光が反射して、透明感がない・・
そんな日の海を、晴れの日と同じ質感を持った海として、
又、生きとし生けるものを抱擁する海として、描いていきたい。
曇り空の下の海でも、、じっと見続けていると、時に
思いもかけない透明なグリーンがあらわれることがある・・
そうした海を象徴的に表現してみたい。
また時に、朝日が射して、海面も波も一様にまっ白に見えるときがあった。
そんなときの海をどう表現するか・・