コンテンツへスキップ
田染幸雄の世界
  • はじめに
  • 略歴
  • 油絵
  • デッサン
  • 想い出の記
  • お問い合わせ

想い出の記

memories

  • ホーム
  • 想い出の記
  • 鹿野町・漢陽寺と潮音洞

鹿野町・漢陽寺と潮音洞

2009 / 06 / 11 故郷 山口県徳山

<ふるさと・山口県徳山市(現在の周南市)>

その日も私たちは、水のある風景を求め自転車を走らせていました。
そして、「清流通り→」という表示板を見付けほっとしたことを憶えています。
矢印の方角に行けば川があると想像し、矢印に従って走っていたはずなのに、
気がつくと、その表示板が見当たらなくなってしまっていたのです。

途方にくれていたその時、
たまたま傍らにタクシーが止まり僧服の方が降りて来られましたので、
とっさに「清流通り」への道を尋ねておりました。
ところがその方は無言のまま、首をかしげるばかり・・

その時になって、道の傍らに細い流れのあることに気がついた私は、
潮音洞の話を思い出しました。
もしかしてこの流れが潮音洞からの「水」・・するとここが「清流通り」・・
たずねる私に、ほっとしたように頷かれたその方は、
もし川をお探しなら、この山を越した向こう側にありますと教えてくださいました。

お礼をいう私に合掌で返してくださって、
もういちど頭を下げると、又合掌。
振り返るとまだ合掌を続けてくださっていました。
後になって気がついたのですが、そこは漢陽寺の裏門の近くだったのです。

  ・・1654年、漢陽寺の裏山にトンネルが掘られ(潮音洞)
    錦川上流の水を引いて鹿野町一帯をうるおすことが出来るようになった・・

今から350年も昔に、そのようなすぐれた灌漑工事が行なわれていたことで、
漢陽寺と潮音洞のことは広く世に知られるようになったそうです。
漢陽寺の境内には、潮音洞より流れ出る遣り水を活かし、
「曲水の庭」をはじめさまざまな庭園が造られています。

漢陽寺発行のパンフレットより

次の日、教えられたように漢陽寺の裏山を自転車を転がしながら登り、
そして快適に下って、目ざす錦川支流の細い流れにたどりつきました。

暑い日ざしのもと、数人の子供たちが歓声をあげながら水遊びをしていました。

(この時の作品が、ホームページ「ふるさと・山口県徳山市(現在の周南市)」で
紹介している「河原 8P」です)

« 前の記事へ
次の記事へ »

故郷 山口県徳山 その他の記事

田染幸雄の生立ち

<ふるさと・山口県徳山市(現在の周南市)>   ・・私の生まれ育った徳山は、もとは毛利藩の城下町、  陸上海上交通の要であった。  戦前、海軍燃料廠や関連した工場が設置され、  現在は出光興産を中心とした大規模な石油コン …

続きを読む →

2009 / 05 / 30 故郷 山口県徳山
// 一覧へ戻る

カテゴリー

  • お知らせ
  • なっちゃんの思い出・その後(1)
  • なっちゃんの思い出(1)
  • なっちゃんの思い出(2)
  • なっちゃんの思い出(3)
  • なっちゃんの思い出(4)
  • はじめに
  • 故郷 山口県徳山
  • 旅・フランス
  • 旅・ベルギー
  • 旅・岩手県
  • 旅・愛媛県
  • 旅・福島県
  • 旅・群馬県
  • 旅・長野県 山梨県
  • 旅・青森県
  • 未分類
  • 海
  • 田染幸雄のエッセイ
  • 田染幸雄のコメント
  • 田染幸雄の個展・各種展覧会
  • 花の絵
  • ホーム
  • はじめに
  • 略歴
  • 油絵
  • デッサン
  • 想い出の記
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • 株式会社太陽画廊
  • 音楽トリオ「Quatre-vingt-neuf」
  • 絵本作家・島田ゆかさん「BamKeroPage」BamKeroPage

サイト内の画像・文章の無断転載転用は、固くお断り致します。

Copyright © 2008  田染幸雄の世界 All Rights Reserved.



トップ